「自立。」

  • 2020.08.31 Monday
  • 00:00

JUGEMテーマ:つぶやき。

JUGEMテーマ:子供達との記憶

 

 

太郎は、奇跡的に、現役で大学に進学した。

誰も、受かるとは思っていなかった。

 

太郎と花ちゃんは3つ違い。

その年は、ダブル受験だった。

 

三者面談で、先生が、パソコンに出した大学は、

どれも、見たことも聞いたこともないものばかりだった。

「今の実力で行ける大学は・・・・。」

あらやだ、そんな大学にお金なんかだせないわよ。

もう1年、勉強した方がいいんじゃない?

 

パパさんが出した○○大学以上。

「でなければ、もう1年頑張った方がいいんじゃないか。」

 

もう1年勉強するのが、よっぽどイヤだったのかな。

その○○大学に1発1中で、現役で、奇跡的に合格した。

誰も、受かるとは思っていなかった。

 

どちらかと言えば、

お勉強がよく出来た花ちゃんの方が、悪戦苦闘していた。

 

私立の前期、2月の合格発表に、パソコンの前で小躍りする太郎に、

「チッ。」と、花ちゃんは舌打ちをしていた。

 

花ちゃんは、県立の後期、3月まで、なかなか決まらなかったからね。

 

 

 

その頃、太郎は、まだ反抗期を引きずっていて、

まともに、進学について話しをすることができなかった。

 

何がしたいのかも、本当に大学に行きたいのかも、話ができていなかった。

ただ、偏差値をみて、提示した大学に、

「うっせーな、いきゃいいんだろ、その大学にさ。」

そう言って、その大学しか受けなかった。

いやいや、もっと上を目指してもいいんですけど。

そして、1発1中で、合格してしまった。

 

よかったのか、どうなのか。

 

そして、春休み。

「明日、不動産屋に一緒に来て。契約するから。」

なんの相談もなく、1人で、アパートも決めて、出て行ってしまった。

 

いや、家から通えるから。全然、通えるから。

 

でも、太郎は、さっさと出て行ってしまった。

学費と家賃は、わたしが出したけど、

あとの生活費は、全部自分で稼いでいた。

一度も、お金がないとは、言ってこなかった。

 

大学に行くのが目的ではなく、

家を出るのが、目的だったのかな。

 

教育の最終目標は、「子どもの自立。」

そうは思っても、なかなか子離れできない。

いつまでも、心配で、手元に置いておきたくなる。

 

死ねよ、クソばばあ。」と言われ、さっさと家を出て行かれて。

そうして初めて、わたしは、子離れ、させられてしまった。

 

キタキツネやライオンのお母さんの方が、よっぽど、立派だよね。

あーぁ、まだまだ、修行が足りません。

 

クローゼットにあいた穴は、そのまま。あの時のまま。

 

 

 

PR

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>

プロフィール

profilephoto
ライトくんとしのぶさん

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM