「かたあしだちょうのエルフ」

  • 2020.09.07 Monday
  • 00:00

 

JUGEMテーマ:つぶやき。

 

わたしは子どもの頃、ちょっと、シュールな本が好きだった。

そのベスト3。

 

「泣いた赤鬼」

村人と仲良くなりたい赤鬼は、青鬼に相談する。

「じゃ、オレが大暴れするからさ、赤鬼が村人を助けるって、どう?」

「いいね!」

どこが「いいね!」だよ、赤鬼さん。

青鬼さんは、結局、村から出て行ってしまったじゃないか。

村人と仲良くなって、本来の友達をなくす。

赤鬼さん、思慮なさ過ぎ。一生、泣いていなさい。

青鬼さんは、そんな赤鬼さんの性格を知っていてか、バイバーイ。って。

 

「ごんぎつね」

恩返しをしようと思ったのにね。

凶暴で、愚かな人間には、ごんぎつねの優しい気持ちは伝わらない。

切ないね。ドンマイ。

 

 

 

そして、ぶっちぎりの1位が、「かたあしだちょうのエルフ」

これは、学校の図書室にあった本。

みんなのために戦ったのに、そのために片足になってしまったのに、

結局、みんなから忘れられてしまう。

それでも、最後の力を振り絞って、黒ヒョウから、みんなを守る。

どんだけいい人なんだ。

そして、干からびて大きな木になる。

その足下には、エルフの涙でできた泉が・・・・。

 

その表紙の、黒ヒョウが怖かった。「ガオーッ」って。

ダチョウが大きな木になるなんて。涙の泉だなんて。

そして、みんなは、その木に登って遊んだり、その泉で水浴びなんて。

バチ当たりもんが!

 

 

大人になって、どこかで、その本に出会った。

間違いない。表紙で黒ヒョウが「ガオーッ」っていってる。

買って、改めて見てみると、作者のあとがきがあった。

 

アフリカのバオバブの大樹の写真を見ていた作者。

「と、急にあたまの中で、小型映写機がチカチカまわりはじめたのです。

大きな樹のシルエットが繰り返しでてきます。

断片的に、様々な獣たちが、吠えたり、あらわれるとみるや、後ずさりして消えます。

そうです、映写機が逆回転しているのです。

わたしはあっけにとられ、時を忘れていました。

瞬間、エルフの絵本はできたようでした。」

 

どうりで、ね。

そういうことでしたか。

この方も、宇宙図書館にいったんだね、きっと。

 

そして、「この地球に山や森は存在しない」のか。

エルフは大きな樹になり、脊椎はオパールになるんだな。

エルフー!